ニット帽をかぶった奇妙なばあさんがあらわれた。

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昔、出会ったおばあさんの姿を見なくなって数年たちました。

もう亡くなってしまったのでしょうか?

わたしはそのおばあさんの名前も知りません。

うそのようでほんとうの話

 

はじまり

 

わたし「ドン・キホーテ」という店によく買い物にいきます。

この店の中に、大きなベンチが設置されています。

ここにはいろいろな人が座ります。

ここで話をしていたり、
弁当を食べていたり、寝ていたり、

ある時は、酒を飲んで暴れている人もいます。
(さらに店員さんとケンカしているときもある)

時間帯によってはベンチがびっしりうまってしまい座れなくなります。

 

わたしはここを

「憩いの場」

 

 

と呼んでいます。

 

 

 

いろいろな人がいる中に奇妙なばあさんがいました。

 

奇妙なばあさんを発見

 

ニット帽をかぶっている小さいばあさん。

 

 

一年中、同じニット帽。

夏でもニット帽をかぶっていました。

 

「なんでこんな暑い日なのに帽子をかぶっているんだ?」

 

と不思議におもいました。

 

いつもペットボトルを持っている。
カバーが外されているので何を飲んでいるのかわかりません。

 

いつもベンチのはじっこに座っている。
年寄りが集まって話をしているのにほとんど話をしていない。

 

 

わたしも憩いの場を利用します。

ここで何かを食べたり、友人と話をしたりします。

わたしが何かしていると、ジロジロ見てきました。

こちらも相手の目を見返しても

目をそらすことなく、何も言わずにじ~っと見てくるので、

すごいイヤでした。

友人からは

「気にするな!」

といわれても気にしてしまう。

ほんと奇妙なばあさんだ

それが何年も続きました。

 

町なかで奇妙なばあさんを発見

 

ある日、急ぎの用事があって走っていました。

歩道にはたくさんの人が歩いているので、

人にぶつからないように

「すみません!通ります!」

と連呼しながら走りました。

 

走っている途中、急に人が飛び出してきました。

見ると、奇妙なばあさんだ。

「すみません!通ります!」

と言うつもりだったのですが

とっさに

 

「こんにちは!」

 

と言ってしまいました。

 

あとになって、

「なぜあんなこと言ってしまったのだろう?」

と自分でも不思議におもいました。

 

奇妙なばあさんと話す

 

それから数日後、ドンキに買い物へ。

憩いの場に行ってみると、
やっぱり、奇妙なばあさんがいました。

またジロジロ見てくるのでイヤだわ~

とおもっていました

すると、
こちらを見て手招きしている。

 

「わたし?」

 

なぜわたしなのか驚きました。

 

「なぜ?」

 

奇妙なばあさん
おにいちゃん、元気?

 

奇妙なばあさんの声を初めて聞きました。

 

こんなことがあってから
このばあさんと話をする(話を聞く?)ようになりました。